ウクレレUOJ団員公演リポートvol.2 of ウクレレ・オーケストラ・オブ・ジャパン(-2010)

Ukulele Orchestra of Japan 団員リポート

公演リポートコーナーについて Ukulele Orchestra of Japan Report

ようこそ!ウクレレ・オーケストラ・オブ・ジャパン公演リポートコーナーへ!このコーナーでは、ウクレレ・オーケストラ・オブ・ジャパンの公演の様子を、団員リポーターがご報告していきます。アルバム風のイベント報告のページとは異なり、団員一人ひとりの気持ちや想いをのせ、団員リポーターの視点から、コンサートやイベントの様子をお伝えしていきます。イベント報告と合わせてご覧ください。

公演リポート vol.2 Ukulele Orchestra of Japan Report

●2010年12月12日(日) アムラックスホール(池袋) その1●

「氷山の一角」という言葉がありますが、自主公演のコンサートでは、実際に演奏しているのは全体の一割?に過ぎません。

演奏以外の、お客様をお招きするための、見えない所での九割の裏方作業を含めて「コンサート」なのです。

師走の池袋、朝早くから、大きな荷物を抱えてアムラックスホールへ向かう一団の姿がありました。といっても、池袋でよく見かける、お土産をかかえた中国観光団体ではなく、これこそ、コンサートの会場へ向かうウクレレオーケストラの団員一同なのでありました。抱えていた荷物は、コンサートのための音響機材、譜面台など。私たちのコンサートでは、ウクレレを演奏するだけではなく、こういった裏方仕事も含めての作業一式を含めたものがコンサート活動の一環、となっています。

今年の自主コンサートは、オーケストラにとって2回目の公演ですが、今回は1日に2公演と、プレッシャーも倍増?です。荷物をもって会場入りした後は、舞台上の雛壇、譜面台、椅子などのセッティング、その後に今年から採用した全員のウクレレに取り付けるマイク関係のセッティング・・と、あっという間に時間は過ぎていきます。マイクは1つ1つ、音の出方をチェックし全員のウクレレが均等に響くようにミキサーで微調整を行います。その間、並行して開場入口の受付やCD販売ブースのセッティングも行います。こちらは団員だけでなく、キヨシ先生のレッスン生の方などのボランティアの協力もいただいています。

そして最後にリハーサル。最初にキヨシ先生&スウィング・ギャング、そしてオーケストラのリハーサル、最後にアンコール用のスウィング・ギャングとの合同リハーサルと続きます。今回のコンサートホール、アムラックスホールはトヨタのショールームであり、夜になると綺麗な青色のライトアップがされることで知られていると思います。ただ、ここにこんなコンサートもできるホールがあるのは今回、私も初めて知りました。ショールームだけに、照明は様々な色に変化してライティングされます。
これはこれで、一流ミュージシャンにでもなったような錯覚に陥るような世界を味わえますが、反面、ライトの放射は容赦なくウクレレの弦に熱を与え、それゆえ、チューニングが狂いがちで1曲毎に調整が必要な程でした。果たして、本番は大丈夫だろうか・・・という不安を感じつつ、リハーサルは進んでいきました。最後にリハーサルを終えた時は、もう1回目の開場間際、こうなると、チューニングの不安も演奏上の不安も一旦忘れて、本番に臨むしかありません。

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幕が開き、まずは前半のキヨシ先生達の演奏が始まります。さすがプロだけあって余裕綽々・・。そうこうしているうちにあっという間に先生達の演奏が終わって、いよいよオーケストラの登壇です。客席を見ようとするも、ライティングが強く、ほとんど客席は見えません。まぁ下手にお客さんの顔が見えない方が落ち着くか・・と思うものの、そうは落ち着かず、緊張した雰囲気でオーケストラの演奏が始まりました。1曲目の「オーバーチュア」に続けて新曲を披露、・・とは言うものの、今回のコンサートでは、今年になってレパートリーに加えた曲も多く、そういった「新曲」は、どうしてもまだ「聞かせる」というより「演奏する」という方に意識がいってしまいます。先生は団員の緊張を解くかのように、軽い冗談を交えたMCを繰り出します。これまでの反省点として、「演奏中の表情が硬い、もっと笑顔で!」という話を思い出しつつ、自分としては、極力、笑顔につとめていたつもりでした。が、後で演奏を見た家族に言わせれば、
 「ノリのいい曲では、笑っている、というよりニヤけている感じだった」
 「難しそうな曲になると、すぐ必死な表情に戻ってた」
と、なかなか、手厳しい批評。
たしかに、今思い返しても、ライトが強いせいか、1曲毎にもの凄い汗をかいてしまい、先生のMCの間に汗の拭いつつ、チューニングも調整し、とほとんど余裕がなかったのが実態でした。

Xマス曲やオーケストラの定番ナンバーも交えつつ、予定時間をオーバーしてコンサートは終了。会場出口にお客様のお見送りのあと、もう、すぐに2回目公演の開場間際となりました。1回目だけでこんなにヘトヘトになってしまったのに、2回目は大丈夫だろうか、と思いつつ次の出番に臨むのでありました

(続く)

UOJ団員リポーター 3rd しんすけさん